時間ごとに集う、楽しむ
みんなのホアンキエム湖

　ハノイの観光には絶対外せないホアンキエム湖。今さら紹介するなんて、と思ったアナタに、今回はスケッチならではのツウなホアンキエム湖の楽しみ方を紹介します！

早朝から深夜まで楽しみ方はいろいろ
人間ウォッチングがおもしろいホアンキエム湖へ行こう

　ハノイには四季がある。「一年の中で最も美しい季節」とハノイ人が豪語するこの時期、ハノイ人の憩いの場として愛されているホアンキエム湖を散策してみよう。早朝から深夜まで、たくさんの人が思いのままに過ごしている。そんな人間ウォッチングもホアンキエム湖の楽しみ方のひとつだ。

　早朝、湖の周りはウォーキングや、体操、バドミントンなどをする健康志向のベトナム人で賑わう。そして街が騒がしくなる頃から観光客が登場する。周りのカフェはくつろぐのにもってこいだ。午後は昼寝をする人、愛を語り合うカップルで木陰のベンチは満席状態に。帰宅ラッシュでバイクの音が騒がしくなる夕方は、オジサンたちが将棋に白熱している。そして「亀の塔」がライトアップされ、幻想的な雰囲気になる夜は、散歩をする家族連れやデートをするカップルの時間がやって来るのだ。

スケッチがおススメする
ちょっとディープなホアンキエム湖観光

　ホアンキエム湖は夜も楽しい。ハノイ観光の定番、水上人形劇はもちろん、週末の夜には歌謡ショーやベトナム版オペレッタ「チェオ」なども登場するのだ。水上人形劇の観客は外国人観光客が多いのに対し、こちらはベトナム人が多いのもおもしろい。ちょっとディープなホアンキエム湖の夜を楽しんでみよう！

	チェオ（Hat Cheo） 毎週木、金、土、日曜の20:00〜21:00、玉山祠の境内でベトナム版オペレッタ「チェオ」が上演される。言葉が解らなくても、舞台メイクをバッチリした役者さんを間近で見ることができるので、動きや表情を見ているだけでも楽しめる。入場料2万ドン（約140円）
	歌謡ショー 　毎週土曜の20:00〜21:30、ホアンキエム湖東側のインディラ・ガンジー公園で歌謡ショーが開催される。ショーは無料で見ることができ、週末の夜にはじけるハノイっ子達でいっぱいだ
	玉山祠 　湖に架かる赤い橋を渡ったところに玉山祠がある。境内には英雄チャン・フン・ダオや学、武、医の神が奉ってある。また、湖で捕獲された巨大の亀の剥製があり、これが還剣伝説の亀ではないか？と言われている。入場料2000ドン（約15円）、8:30〜18:00
	夜間エアロビ隊 　毎晩20:00〜21:00、インディラ・ガンジー公園では、エアロビクスに励むお姉さま達に出会える。最近、運動不足かな？と感じているアナタ、一緒に踊ってみよう！

（ベトナムスケッチ2003年11月号）