美容にも健康にもグー
寒い冬の夜は烏骨鶏スープで決まり!
最近、日本でもおなじみの「烏骨鶏(うこっけい)」。骨や肉が黒く色素沈着した鶏の一種、古来中国で薬膳料理に使われてきた高級食材だ。滋養に富み、美容に良いというので、宮廷でも愛されてきた。そのスープが、驚くほど安価で食べられるのをご存じ?
烏骨鶏はベトナム語でGa Ac(ガーアック)。それを丸ごと煮込んだ薬膳スープはGa Tan(ガータン)といい、とりわけハノイはガータンの本場とされている。
お茶碗に入るくらいの若鶏が、真っ黒なスープの中でコンニチハ、とばかりに首を傾げている様子はちょっとグロい。でも、とろけるほど柔らかいお肉をえいっと口に運ぶうち、骨までしゃぶっている自分に気づくはず。漢方みたいな匂いにも慣れてくる。
昨年3月、公式に「ベトナムフードストリート」なる名前が付けられたホアンキエム区トンズイタン通りの一画はガータン屋街として知られている。写真のガータンはQuan Cay Si (29 Tong Duy Tan St.)にて一杯2万2000ドン(約180円)。
(ベトナムスケッチ2003年1月号) |