ローリー先生のメディカルトーク
鳥インフルエンザ感染防止アドバイス
11月号で、インフルエンザ予防接種の重要性をお話しました。今月は、この冬を迎えるにあたって鳥インフルエンザ感染防止のための注意事項についてお話しておきます。
@通常のインフルエンザ予防接種。
現在、市内ではワクチンが不足しています。予防接種を希望する際は、まず病院に電話して在庫確認をしましょう。
A肺炎球菌ワクチンの予防接種を。
インフルエンザに感染した際、普通の人より重症化しやすい方=65歳以上の高齢者、5歳以下の幼児、慢性の呼吸疾患・心臓疾患・腎臓病などを持っている人、様々な理由で免疫力の低下している人に予防接種をお勧めします。接種は大人、子どもとも1回のみで大丈夫。インフルエンザの予防接種と同時に受けられます。
Bもし、鳥インフルエンザが全国的規模で流行した場合、予防のために機密性の高いマスクが必要となります。このマスクも、病院で購入できます。家庭や職場で用意しておくのもひとつの対策でしょう。
現時点でパニックに陥いる必要はありません。ただ、予防は大切。以下が日常生活の中で行える予防法の例です。
・石鹸を使って手洗いをまめに行う。外から帰ったらうがいをする。
・手や濡れたティッシュなどでむやみに口を触らない。
・公衆トイレや電話などを使わない。
・生きた鳥(特に鶏、アヒル、カモなど)との接触を避ける。
・家禽類の生肉、生卵を食べない。調理 の際は十分な加熱を行い、卵(鶏糞を洗い落とすなど)や鳥肉を調理した調理器具類を充分に洗浄すること。
また、在ベトナム日本国大使館のウェブサイト(www.vn.emb-japan.go.jp)やテレビ、新聞などで常に最新情報を把握しておくようにしましょう。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院
(2005年12月19日 月曜日 8:41JST更新) |