ローリー先生のメディカルトーク
子宮ガン検査を受けましょう
ベトナムで長期滞在されている女性の方、ガンの検診は受けていますか?婦人科の癌で最も多いのは子宮癌です。子宮癌にはおおまかに、子宮頸部癌と子宮体癌があります。
子宮は、空洞のある西洋梨のような形をしており、子宮の出口は下方に細長く伸びています。この出口部分に発生するのものを子宮頸部癌といいます。また、膨らんだ空洞部分は体部といい、ここは赤ちゃんが宿る場所です。この部分の子宮内膜から発生するものを子宮体癌をいいます。
子宮体癌は30〜40歳台で最も多く見られますが、近年、若年化が進み、20歳台でも確認されるようになりました。一方、子宮体癌は50〜60歳台に最も多くみられます。若い方に多い子宮頸部癌では、初期にはほとんど症状が無い為定期的な検診が欠かせません。
子宮頸部癌検診では、膣鏡による内診で子宮頸部の細胞を採取する細胞診(Pap Smear:パッブ・スミア)という検査を行います。
子宮頸部癌は早期発見、早期治療により、ほぼ100%の治療が見込まれます。症状が無くても、30歳の頃から、年に1回細胞診を受けることをお勧めします。なお、細胞診をお受けになる際は、月経期間を避けていただくようにお願いします。子宮ガン検査は、ファミリー・プラクティス医院で受けられます。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院
(2005年4月19日 火曜日 11:16JST更新) |