ローリー先生のメディカルトーク
まさかの日のためにご用心!
日焼けはどんな人の肌も痛めます。その症状は、軽い不快感や痛みを伴うものから、発熱、頭痛、せん妄(錯覚、不安、錯乱など異常精神状態)に至るものまで様々です。また肌の老化を早めたり、ソバカスの増加、皮膚ガンなど、深刻な問題にもつながります。
日焼けの原因は直射日光だけではありません。実は水面や、砂、コンクリートに反射した太陽光線こそが、もっとも危険な皮膚損傷の原因になります。また、ホルモン剤や抗生物質といった薬物の中にも、それを服用して日光にあたった際、過敏症の原因になるものもあります。
鼻、ほほ、耳、首のうしろ、膝の裏側などは、特に保護のおこたりがちな部分です。午前10時から午後の3時までは直射日光にあたることを避けましょう。日焼け止めクリームは最低でもSPT15以上のものを使用し、つばの広い帽子や長袖などで肌を保護したいものです。不幸にも皮膚が腫れあがったり、水ぶくれになったり、吐き気、頭痛を伴うようなひどい状態になった場合は、迷わず医師の診断を受けましょう。
日焼けの痛みやほてるを和らげるには、症状があらわれてから24時間以内であれば、アイスノンといったものをあて、冷ますと良いでしょう。アロエベラやビタミンEを含んだクリームは、痛んだ肌の再生を助け、脱水症状を抑えます。痛みや発熱はアスピリンやパラシーティモで対応出来ます。肌の赤みがまだ残っていたり、皮がむけている状態で再度日光にあたるのは絶対にやめましょう。
これからビーチなどに出かけられる方は、十分気をつけてくださいね。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院
(2005年3月19日 火曜日 11:16JST更新) |