ローリー先生のメディカルトーク
年末です。体調にご注意ください。
このところクリニックに駆け込んでこられる患者さんの大半は、長引く咳にまいっている方がほとんです。その他、風邪をひいたときの症状としては、鼻水、のどの痛みなど典型的なもの以外に、筋肉痛、頭痛などもあげられます。
よくある症状ではありますが、これといって効果的な治療方法はありません。風邪の原因となるウィルスの種類は無数に存在します。おまけにウィルスには、新しい型に変身する力があります。前回かかった際にできた免疫があるからと言って、次回も完璧に抵抗できるとは限りません。
今回のインフルエンザ予防接種を受けた方は多いと思いますが、これも「今年のインフルエンザにかかった際に、ひどくならずに済む」ということであり、絶対にかからない、ということではありません。いずれにしても風邪、インフルエンザにかかった場合、ひき始めが肝心です。身体を温めて十分な睡眠をとるようにしましょう。
仕事に行きながら、残業しながら、週末にゴルフをしながら、それで早くよくなりたい…と考えられるのは少し調子がよすぎるかもしれません。とは言っても、働いてらっしゃる方は休みもそう簡単には取れないから、大変ですよね。身体の抵抗力を高めるためにも普段以上にビタミンCやたんぱく質を多くとるように心がけましょう。もちろん、水分の補給も怠らないように。一日2リットルは必要です。
これから年末にかけて、いろいろな行事でお忙しくなることと思います。暑い外国に暮らしていると、年末の感覚が薄らいでしまいがちですが、一年の疲れが出始めるのもこの時期です。どうぞ健康には十分気をつけてお過ごしください。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院
(2004年12月2日 18:24更新) |