ローリー先生のメディカルトーク
胸やけやバクテリアの研究
世界中場所は変れど「お腹の調子がどうも...」という症状は、どこにでもありますよね。そういう場合の症状には、「胸やけ」と「胃もたれ」の2つがあるのをご存知ですか。
胸やけとは、胸部の起こる灼痛を伴う痛みをいい、痛みはのど元まで及びます。食道と胃をつないでいる弁がきちんと閉じないため、胃の食物が逆流し、その結果不快感として自覚されます。この際、胃酸も一緒に食道に逆流し、胸やけが起きます。胸やけの症状は、横になったり、前かがみの姿勢をとったとき、特にひどくなります。
胃もたれは、食後の後の胃の不快感、痛みのこと。これは特に食べ過ぎや飲みすぎが原因で胃が膨張するため起こります。胃もたれは濃い味つけで脂肪分の多い、スパイシーな食べ物や、アルコール、喫煙がもとで起きるほか、急いで食べたり、食べ過ぎたり、食物繊維の不足からも起こります。ストレスや肥満、妊娠が原因になる場合もあります。よって、ライフスタイルを見直すことで症状を改善することができます。
しかしこれらも、症状が続くようであれば、医師の指示を仰ぎ、さらに検査などを受ける必要が出てきます。たかが胃もたれ、胸やけといっても、十二指腸潰?などが原因で起きている場合もあるからです。
医学の進歩により、こういった胸やけや胃酸の逆流、潰?の原因と考えられる、胃中のバクテリアの正体が明らかになりました。抗生物質の投与などがこれらの症状の治療に当てられます。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院
(2004年9月27日 7:44更新) |