ローリー先生のメディカルトーク
この時期水分の補給は怠りなく
雨期も中盤にさしかかっていますが、日差しは強く、この時期、熱射病に気をつけなければいけません。脱水症状で、身体が枯れ葉のような状態になり、筋肉がつったりなどして危険信号を発しているのにもかかわらず、炎天下でゴルフなど続けていると、致命的な状態にもつながりかねません。
こうした脱水症状を避けるためには、水分を常時、十分とり続けることが大切です。少なくとも1日3リットルの水分補給を心がけましょう。水分といっても、ビールなどのアルコールでは補給にはなりません。アルコールは脱水症状を助長するばかりです。炎天下で激しい運動をする人は、スポーツ飲料水(ゲータレードgatoradeなど)で補給するのもひとつの手段です。
熱射病のサインとしては、頭痛、疲労・倦怠感、肌のほてり、発汗(もっと危険な状態になると、皮膚の状態は熱をもって乾燥してきます)、直腸温の上昇などがあげられます。脱水症状で、血液が十分筋肉に行きわたらないと、身体の各部に痙攣、ひきつけがおこります。運動をする人は特に、エクササイズの前後はもちろんのこと、エクササイズの最中にも水分をとることが大切です。これを怠ると、手足がひきつってしまいます。
人間の身体は、もともと塩分を調整する機能を備えています。が、脱水症状が深刻になると、塩分の補給も必要になる場合があります。この塩分はHydriteというタブレットで補給することができます。水に溶かして飲むタイプのこのタブレットは、ファミリ―・プラクティス内の薬局でもお求めになれます。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院
(2004年8月27日 7:44更新) |