ローリー先生のメディカルトーク
手洗いはこまめに!
自分でも知らないうちに風邪をひいたり、お腹の調子をくずしたりすることがあると思います。トイレにいった後にきちんと手を洗う、といった基本的なことがこういった病気の予防につながる、ということを皆さんお忘れではないですか?
日常生活の中でお金を扱ったり、新聞に触ったりしたときに、ばい菌が手についてしまいます。そのため、一日に何回でもかまいませんから、以下のことに気をつけて手洗いを心がけましょう。
- 蛇口からの水で汚れを洗い流しましょう。
- 石鹸を十分泡立てて、手、手首、つめの部分も洗いましょう。
- 石鹸でよく洗った後は、手を下に向け、汚れが腕などに流れないよう気をつけてすすぎましょう。
- 最後に、清潔で乾いたタオル、紙タオルで手を拭きます。使用済みのタオルではばい菌がまた手についてしまう恐れがあります。公共の場では、ハンドドライヤーや紙タオルを使うのがベスト。
- 頻繁に手を洗うと肌が乾燥してしまう場合は、ハンドクリームなどを使いましょう。
「お腹の調子が悪い」とクリニックに来られる患者さんは非常に多く、その中でもランブルべん毛虫が原因でおきる症状は、手洗いなどの衛生管理が不徹底なためおきると考えられています。一般的な症状は、下痢、腹痛、腹部痛、腹部膨張感、腐敗臭をともなう便などで、特に興味の赴くまま何でも触りたがる幼児や子供に多い病気です。ばい菌が、人から人、人から物、食べ物に移って、口から人の体内に入ります。
予防策としては、食事や調理の前に手洗いをきちんと行うことです。トイレの後やおしめ交換のあとも忘れずに手を洗いましょう。外出からもどったとき、庭いじり、ペットに触ったあとも心がけて手を洗うようにしましょう。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院
(2004年7月27日 9:56更新) |