ローリー先生のメディカルトーク
Paying for sunny days
まさかの日のためご用心!
ヨーロッパの人々が「日焼けはセクシ−でク−ル」と考えていた20〜30年前でもベトナムの人々は日光を避けて肌を守っていました。日焼けはどんな人の肌をも破壊します。その症状は、軽い不快感や痛みを伴うものから発熱、頭痛、せん妄(錯覚、不安、錯乱など異常精神状態)、長期的な後遺症としては肌の老化を早めたり、ソバカスの増加、皮膚ガンなど、深刻な問題につながります。
直射日光だけでなく、水面や、砂、コンクリートに反射した太陽光線こそが、もっとも危険な皮膚損傷の原因になります。また、ホルモン剤や抗生物質を服用して日光にあたった際、過敏症の原因になるものもあります。
体の部分で、鼻、ほほ、耳、首のうしろ、ひざの裏側などは特に保護を怠りがちな部分です。午前10時から午後の3時までは直射日光にあたることを完璧に避けることがまずベストでしょう。日焼け止めクリームも最低でもSPF15以上のものをお勧めします。木陰を利用し、つばの広い帽子や長袖などで肌を保護しましょう。前からあるホクロや敏感な部分には亜鉛酸化物配合の軟膏を塗るのもひとつの手です。もし皮膚の腫れや水ぶくれ、吐き気、頭痛を伴うようなひどい状態になった場合は迷わず医師の診断を受けましょう。
日焼けの痛みやほてりを和らげるには、症状があらわれてから24時間以内であればアイスノンで冷やすこと。またアロエベラやビタミンEを含んだクリームは、痛んだ肌の再生を助け脱水症状を抑えます。肌の赤みが残っていたり、皮がむけている状態で再度日光にあたるのは絶対やめましょう。
ビーチなどに出かけられる方は十分気をつけてくださいね。
ローリー・へイワード医師
ファミリープラクティス医院(ダイアモンドプラザ裏手)
(ベトナムスケッチ2003年3月号) |