ローリー先生のメディカルトーク
血圧危険信号、発生!
人はみな年をとるわけですが、年齢を重ねるとともに血圧の定期チェックをぜひお勧めします。心臓から全身に送り込まれる血流量の、血管内での圧力を測定することで心臓発作、卒中、腎臓疾患といった症状の危険信号をキャッチできるのです。
西洋では、若い健康な人間で収縮期血圧(上)が120mmHg、拡張期血圧(下)が80mmHgが正常値とされています。ベトナムでは、この数値が少し違います。一般には上が140mmHg、下が90mmHgを上回ると高血圧症であると判断されます。
収縮期血圧(上)は心臓が収縮して押し出されるときの血流圧力の最大値をさします。拡張期血圧(下)は心臓が拡張して血管壁の収縮が血管内に生じさせる圧力値を意味します。 いずれにしても、正確な測定結果を得るためには1回きりではなく、数日間にわたって何回かの測定を行う必要があります。
1日のうちでも測定する時間帯によって数値が変わってきますし、測定前の階段の昇り降り、喫煙、飲酒といった要因も数値に影響を及ぼします。静かな場所で、最低でも20〜30分間横になって落ち着いてから測定するのがベストでしょう。
ローリー・ヘイワード医師
ファミリープラクティス医院(ダイアモンドプラザ裏手)
(ベトナムスケッチ2003年2月号) |