ホイアンと言えば、旧市街に立ち並ぶ伝統家屋が有名。そんな旧家を見て回る時、見所・ポイントを知っていれば、理解も感慨もより深まるというもの。そこで、とっておきの見所・ポイントを、ここでこっそりお教えしよう。

有名どころの見所はこちら

　何代にも渡り守られてきた伝統家屋は、旧市街ならでは。チケットの必要な旧家では、英語での説明が受けられる。担当者が、その旧家の人だったりするので昔のエピソードも聞けるかも。

箱の隙間から祖先が見守る

　ホイアンに華人街ができた当時からあると言われる、チャン家の祠堂。ここでは仏壇に注目。位牌と遺品の入った箱に、故人を象徴する透かし彫りが施されている。ふたつ並んでいるのは夫婦。花模様だけの物は独身で無くなった女性。透かし彫りの隙間から、今でも故人が見守ってくれているという。

住所：21 Le Loi St., Hoi An
電話：(0510) 861723
開館時間：7:30〜18:00

オーダーの間に旧家見学！

　洋服のオーダーメイドと骨董の店だが、その内部に施された様々な彫刻に注目しよう。入り口の梁に施された彫刻は、当時の賢人のたしなみを表現したものだそうだ。

住所：23 Tran Phu St., Hoi An
電話：(0510) 861866
開館時間：7:30〜21:00

仏軍の攻撃で崩れた家の跡が残る

　Tran Phu通りで1、2を争う旧家。現在は、革製品のオーダーメイドができる店になっている。裏手には3軒の家があったが、仏軍の艦砲射撃で壊された。当時の屋根の跡や裏口の跡が残る。必ずひと言断ってから見せてもらおう。

住所：85 Tran Phu St., Hoi An
電話：(0510) 212508
開館時間：8:30〜21:30

ホイアン建築の典型チェック

　現在8代目が暮らすタンキー家の家屋。中国・日本・ベトナム様式の織り交ざった「ホイアン様式」の家だ。その特徴は、前に平屋の建物、中庭を挟み後ろに2階建ての住居があること。さらに後ろは川に繋がり、かつては船が横付けされた。また、黒檀などを使った豪華な調度品にも注目！

住所：101 Nguyen Thai Hoc St., Hoi An
電話：(0510) 861474
開館時間：8:00〜12:00/13:30〜17:30

ドアのマークも見逃すな！

　オランダの東インド会社の事務所だった建物が、日本の援助で博物館に。当時のトレードマークが、今もドアに残る。また中庭の彫刻も必見で、コウモリ、鯉、鹿の彫刻が隠れている。蝙蝠は幸せを運び、鯉は立身出世、鹿は利益を表すのだとか。

住所：80 Tran Phu St., Hoi An
電話：(0510) 862944
開館時間：7:00〜18:00

次のページ→

（2007年9月号 | 2007年9月24日 月曜日 10:56 JST更新）