<フエ> ちょっぴりマニアな隠れ名所の旅H
伝説から「頭蓋骨の墓」と呼ばれる
コータイン廟(1807年頃)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
廟内部は公開されていないが、左手の丘を登ると中をうかがえる。全体的に質素ではあるが、龍や獅子の模様が皇族としての証
|
|
フエ・フーン(Huong)川のほとりにある、少し小さめの「コータイン廟/Lang Co Thanh」。ここに祭られるのはグエン・フック・コン(Nguyen Phuc Con)と言われ、1765年に亡くなった際、クーカン(Cu Canh)山のくぼみに埋葬されたが、このコンの墓には様々な伝説がある。
1790年に西山党との戦いに敗れ、西山朝時代を迎えたグエン一族。コンの墓は破壊され棺は山に捨てられたが、捨てた人の家はその直後、火事になったという。またある時、川で網を投げていた漁師がひとつの頭蓋骨を見つけた。驚いた漁師はそれを山に捨てたのだが、その後もまた頭蓋骨を引き上げてしまう。そこで祈りを捧げ、もう1度網を投げると再び頭蓋骨がかかった。無実の罪の人のものだと考えた漁師は、頭蓋骨を他の場所に埋葬した。
そしてザーロン(Gia Long)グエン朝初代皇帝の時代。この話を聞いた皇帝が埋葬場所で自分の血を垂らしてみると、みるみる染み込んでいったため、皇帝はこの頭蓋骨が自分の祖先のものに違いないと考え、元の場所に埋葬した。このことから、この墓は「頭蓋骨の墓/Lang So」と呼ばれるようになった。実はコンはザーロン帝の実父だったのである。
Lang Co Thanh / Lang So
住所:フエ市内より車でミンマン(Minh Mang)通りを直進、ティウチ(Tieu Chi)帝廟を過ぎて5分程走ったところの左手。世界遺産に指定された建造物の看板が目印
電話:なし
開館時間:なし(照明が無いので明るい時間に)
入場料:なし
|