<ダナン> ちょっぴりマニアな隠れ名所の旅E
1000基を越える英雄が眠るクエチュン墓地(1866年)
ベトナムが抗仏戦争の最中にあった1858年。グエン(Nguyen/阮)王朝のトゥ・ドゥック(Tu Duc)王は戦争の犠牲者を弔うため、将軍の墓を中心に1000基を越える墓を持つ「クエチュン(Khue Trung)墓地」を造った。ところが皮肉なことに1920年、フランス人によるダナン空港建設のため墓は移され、さらに1962年には米軍の空港拡張により再び移転、現在の場所に至るという数奇な運命の持ち主でもある。
現在、墓地の敷地内には「バー(Ba)廟」があり、古い土地の神が祭られていると言われている。中には占い用のコインが置かれ、今でも神様にお伺いをたてに来る人がいる事を伺わせる。また廟の前にある古い井戸には、「龍の口から出た美しい水」と刻まれている。正確には分かっていないがその様式などはチャム族が作ったものとよく似ている。また廟内の像には、チャム様式と思われる彫刻の頭を持つものもある。
井戸も各地のチャム井戸の特徴があらわだ |
|
仏像の頭は、チャム塔ポーナガール(Po Nagar)や五行山に残るものと酷似 |
|
バー廟。屋根には龍と鳳凰が飾られている |
Khue Trung 墓地とBa 廟
住所:Khue Trung Ward, Cam Le Dist., Da Nang
電話:なし
開館時間:なし
入場料:なし
|