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ダナンの隣、クアンナム(Quang Nam)省に語り継がれる、シンデレラストーリーをご存知だろうか。 グエン(Nguyen)王朝が成立する200年程前、広南グエン氏のフックグエン(Nguyen Phuc Nguyen)王が、フックラン(Nguyen Phuc Lan)王子と共に舟遊びにやって来た。村では盛大な祭が催されたが、祭に参加できずただ1人、寂しげに歌いながら桑摘み仕事をする村娘がいた。 「王様は楽しげに舟の上。私は1人桑摘み仕事。私を気に掛ける人など誰もいない…」 しかし、その寂しげな歌を耳にした王子は、美しい歌声に心惹かれ、その娘を妻に迎えることとなる。その後、王子は父の跡を継いで王となり、娘はヒェウチェウ(Hieu Chieu)女王と呼ばれるようになった。 その後、女王は王の支援を受け、故郷であるダンイェン(Dang Yen)村にシルク作りを推奨。作られたシルクはホイアンに運ばれ、中国や日本、ヨーロッパへ売られていったという。 1661年に女王が亡くなると、遺体は産まれ故郷に戻され、チエムソン(Chiem Son)山のコックフン(Coc Hung)丘に墓が建てられた。それがこの「シルク女王(ヒェウチェウ)の墓」。その後、シルクは省の特産品となったものの、ベトナム戦争で村の全てが焼き払われ、今では3軒の工場だけで細々と受け継がれている。 Lang Doan Hieu Chieu
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(2008年3月号 | 2008年3月18日 火曜日 8:25 JST更新) |
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