高原の町・ダラットの
フレンチヴィラを見てみよう
プチパリと呼ばれるホーチミン市以上にフランスの香りを伝えているのが、フレンチヴィラの並ぶダラットの街。ダラットに行ったら、見学してはいかが。1929年に建てられたバオダイパレスなら、手軽に代表的なヴィラを堪能できる。
当時、森林関係の仕事をしていたボンジョリの邸宅として建てられた、100%フレンチスタイルのヴィラで、1949年にラストエンペラー、バオダイが買い取った。バオダイは、ダラットにすでに2軒のヴィラを持っていたが、そのうち1軒はインドシナ総督に貸していたので、執務用にもう1軒購入したのだ。その後ゴジンジェム、グエンバンチューと、旧南ベトナムの歴代大統領がオーナーになり、裏のヘリポートへの脱出トンネルなども造られた。現在は広大な庭園と共に一般公開されていて、ピクニックにも最適。ここから眺めるランビエン山は絶景だ。使用権を持つ会社と政府の契約が2010年まで なので、その後公開されるかどうか分からないというレアものでもある。見学はお早めに。
住所:1 Tran Quang Dieu St.
入園料:4000ドン(約30円)
Tel: 823704 Open: 7:00〜17:00
(ベトナムスケッチ2003年10月号)
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